- 「同時線(Doji)」って、どこからが同時線なの?
- トレンド継続と転換、どっちのサインなの?
- トンボ、トウバ、四値同時線って何が違うの?
順番に見ていきます。
同時線(Doji)は、始値と終値がほぼ同じで、十字に近い形になったローソク足のことです。「売り手と買い手が拮抗して決着がつかなかった」状態を示し、トレンドの転換点や継続点で頻繁に登場するパターンです。
本記事では、同時線の定義、種類、トレンド継続 / 転換のどちらに使うか、そして検証で PF 1.47 を出したロンドン時間 × 当日高値 × 同時線ロングの実例までを整理します。
同時線(Doji)の定義

同時線かどうかを機械的に判定するなら、ボディ ÷ レンジのしきい値を使います。
同時線の判定式(実戦版)
ボディ ÷ レンジ ≤ 0.10 かつ レンジ ≥ ATR × 0.3
ボディが値幅の 10% 以下、つまり始値と終値がほぼ重なっている状態を同時線と見なします。さらに「レンジが極端に小さくない」条件をつけることで、無風の小さな十字を除外できます。レンジが ATR の 30% 未満では、シグナルとしては弱すぎます。
同時線の種類

| 名称 | 形 | 意味 |
|---|---|---|
| 標準的な同時線 | 十字(上下にヒゲ) | 方向感の喪失 |
| 足長同時線(Long-Legged) | 上下に長いヒゲ | 強い迷い |
| トンボ(Dragonfly) | 下ヒゲのみ長い | 下値拒絶 → 上昇転換 |
| トウバ(Gravestone) | 上ヒゲのみ長い | 上値拒絶 → 下落転換 |
| 四値同時線 | 始値 = 高値 = 安値 = 終値 | 極端な無風(要注意) |
トンボとトウバは、片側のヒゲが極端に長い同時線で、その方向への拒絶を強く示唆します。安値圏のトンボは反発、高値圏のトウバは反落のサインとして使われます。
トレンド継続か転換か — 出る場所が決める

同時線は単独では 方向を持たないパターンです。前後の文脈で意味が変わります。
判断の指針
- レンジ内の同時線:意味なし。ノイズとして無視
- トレンド中盤の同時線:継続のサイン(押し目・戻り目候補)
- トレンド天底の同時線:転換のサイン
- 水平線にぶつかった同時線:そこが反転候補
つまり同時線は「ここで何かが起きそう」というシグナルであって、上下どちらに動くかは別の手がかりが必要です。トレンドの方向、水平線の有無、時間帯などとセットで初めて武器になります。
検証実例 — ロンドン時間 × 当日高値 × 同時線ロング

USDJPY 1 時間足で、次の 3 条件をすべて満たしたタイミングのロングを検証しました。
- ロンドン時間(UTC 7-12)
- 当日の高値近辺(cummax(high) ± 0.3 ATR)
- 同時線(ボディ / レンジ ≤ 0.10、レンジ ≥ ATR × 0.3)
結果は PF 1.47 / シャープレシオ 0.91 / 302 取引。当日高値という水平線フィルター、ロンドン時間という時間帯フィルター、同時線というローソク足パターンの 3 段構成です。同時線単体では取れない場面が、文脈フィルターで救われています。
まとめ

同時線は 「始値と終値がほぼ重なった、売買拮抗を示すローソク足」です。トンボ・トウバといった種類によって反転の方向が示唆されることもありますが、基本的には単独では方向を持たないシグナルです。
水平線、トレンド、時間帯と組み合わせて初めて実用ラインに乗ります。「同時線 = 反転」と決めつけずに、文脈で意味を読み解く姿勢が大切です。

