インサイドバーとは?母線の中で寝る「迷い」のローソク足を、ブレイクで取りに行く方法

インサイドバーの解体新書 表紙 — 迷いのローソク足をブレイクで取るデータ戦略
  • 「インサイドバー」って、ピンバーや包み足とは何が違うの?
  • どっち向きにブレイクしたら取りに行くべき?
  • 母線(マザーバー)の高安、エントリー、損切りの位置関係は?

これらの疑問を解消します。

インサイドバー(Inside Bar)は、直前のローソク足(母線)の高値と安値の中に、すっぽり収まった小さなローソク足のことです。プライスアクションの教科書では「迷い」を象徴するパターンとして紹介され、トレンド継続のシグナルとして実戦でも頻繁に使われます。

本記事では、インサイドバーの定義、ブレイクアウト戦略での使い方、そして検証で PF 1.52 を出したロンドン時間の N20 高値 + インサイドバー手法について、要点をまとめます。

インサイドバーの定義

インサイドバーの定義:母線の高値≤直前足の高値かつ安値≥直前足の安値で判定

インサイドバーの条件はとてもシンプルです。

インサイドバーの判定

当該足の 高値 ≤ 直前足の高値 かつ 安値 ≥ 直前足の安値

つまり、その足の値動きが直前の足の高安の中で収まっている状態です。直前の足を「母線(マザーバー)」、収まっている小さな足を「インサイドバー」と呼びます。

ローソク足の意味としては、「買い手と売り手が拮抗して、母線の値幅を超えるエネルギーがない」状態。一時的な小休止、と読むのが基本です。

他のローソク足パターンとの違い

ローソク足パターンの構造比較:インサイドバー・包み足・ピンバー・同時線の違い
パターン 母線との関係 意味
インサイドバー 母線の内側に収まる 迷い・小休止
包み足(Engulfing) 母線を包み込む 転換のサイン
ピンバー 長いヒゲが片側 その方向の拒絶
同時線(Doji) 始値≒終値 方向感の喪失

インサイドバーと包み足は、母線との大小関係が真逆です。「迷い → ブレイク」を取るのがインサイドバー、「転換 → 反対方向」を取るのが包み足、と整理してください。

ブレイクアウト戦略での使い方

ブレイクアウトの基本手順:母線完成→インサイドバー待機→高値/安値ブレイクで追従

インサイドバーで最も実戦的な使い方は、母線の高値 / 安値ブレイクを取る戦略です。

  1. インサイドバーが完成した次の足から待機
  2. 母線の高値を上抜けたらロング、安値を下抜けたらショート
  3. 損切りは母線の反対端(または ATR×0.5 のマージンを足す)
  4. 利確は RR 比 2.0 〜 2.5 を目安に

これだけだとレンジでだまされやすいので、実戦では 「上位足のトレンド方向にだけ取る」フィルターを併用します。例えば「H1 でインサイドバー」を取るなら、「H4 SMA50 が右肩上がり」のときだけロング、というように。

検証実例 — ロンドン時間 + N20 高値 + インサイドバー

インサイドバー検証実例 — ロンドン時間+N20高値+インサイドバーの3段構成でPF 1.52

USDJPY 1 時間足で、次の 3 条件をすべて満たしたタイミングのロングを検証しました。

  • ロンドン時間(UTC 7-12)
  • 20 期間の最高値近辺
  • インサイドバーの母線高値ブレイク

結果は PF 1.52 / シャープレシオ 1.02 / 198 取引。インサイドバー単独ではなく「時間帯 × 水平線 × ローソク足パターン」の 3 段構成にすることで、だましが大幅に減ります。詳しい検証は次の記事で公開しています。

まとめ

インサイドバーまとめ:パターンではなくトリガーとして扱い、トレンド方向にブレイクを取る

インサイドバーは 「直前の足の値幅にすっぽり収まった、迷いを示すローソク足」です。母線の高値 / 安値ブレイクで取る戦略は教科書通りですが、上位足トレンド・時間帯フィルターと組み合わせることで実用的な PF を出せます。

単独パターンとして見るのではなく、「迷いの後のブレイクを、トレンド方向に乗って取る」一つの道具として使うのがコツです。