- トレードルールって、具体的にどう作ればいいの?
- 順張り・逆張りのルールの「例」が見たい
- ルールは作ってみたけど、これで合っているのか不安
これらの疑問を解消します。
トレードルールは、「なんとなく」の判断を「いつも同じ手順」に変えるための設計図です。とはいえ、ゼロから作ろうとすると何を決めればいいのか迷います。この記事では、順張り・逆張りそれぞれの具体的なルール例(テンプレート)を示しながら、自分用のルールに落とし込む手順を解説します。
ルール作りの全体的な進め方は別記事で解説しています。本記事はその「具体例編」として読んでください。

トレードルールに最低限必要な3要素

どんな手法でも、ルールには最低限3つの要素が必要です。
- エントリー:どの条件で、どちらに(買い/売り)、どこで入るか
- 決済:利確と損切りをそれぞれどこに置くか
- 資金管理:1回のトレードで、資金の何%までリスクを取るか
1つでも曖昧だと検証できない
このうちどれか1つでも曖昧なままだと、同じ局面で毎回違う判断をしてしまいます。すると過去検証もできず、「勝てるルールなのか」を確かめようがありません。
損切り・利確の基本的な考え方はこちらにまとめています。

順張りルールの具体例

順張りは「動いている方向についていく」考え方です。トレンドが出ている相場で機能しやすく、初心者にも比較的とっつきやすい方向性です。2つのテンプレートを示します。
例1:移動平均線のトレンドフォロー

- 時間足:4時間足
- エントリー:20EMAと50EMAが上向きに並んだ状態で、価格が20EMAまで押したら買い
- 損切り:直近の押し安値の少し下
- 利確:損切り幅の2倍(リスクリワード2.0)
- 資金管理:1トレードの損失を資金の1〜2%以内に収める
「上がっているから買う」を、移動平均線の並びと押し目という具体的な条件に落とし込んだ形です。売りの場合はすべて逆向きに読み替えます。
例2:高値ブレイクアウト

- 時間足:日足
- エントリー:過去20日の高値を上抜けたら買い
- 損切り:ATR(値動きの幅)の2倍下
- 利確:トレンドが続く限り保有し、20日安値を割れたら手仕舞い
「一定期間の高値を抜けた=新しいトレンドの始まり」と捉えるルールです。だましも多いので、損切りをセットにすることが前提になります。
こうした順張りルールを実際に過去データで検証した事例も公開しています。ルール作りの参考にしてみてください。


逆張りルールの具体例

逆張りは「行き過ぎた価格は元に戻る」を狙う考え方です。順張りより難しく、相場や通貨ペアを選びます。それでも考え方を知っておくと手法の幅が広がるので、テンプレートを2つ示します。
例1:レンジ反転

- 時間足:1時間足
- エントリー:一定期間のレンジ下限にタッチし、反発の兆しが出たら買い
- 損切り:レンジ下限の少し下(はっきり割れたら撤退)
- 利確:レンジ中央〜上限
例2:ボリンジャーバンド逆張り

- 時間足:1時間足
- エントリー:価格が −2σ を下抜けたあと、バンド内に戻したら買い
- 損切り:直近安値の少し下
- 利確:ミドルライン(20SMA)付近
逆張りで一番危険なのは「損切りを外すこと」
逆張りは、損切りを置かないと「そのうち戻るはず」とポジションを抱え続ける、ナンピン・塩漬けに化けやすい手法です。レンジが続く間は機能しても、トレンドが出た瞬間に大きな含み損になります。逆張りこそ、損切りを必ずルールに組み込んでください。
損切りをしないナンピン・グリッド系の危うさについては、こちらで詳しく整理しています。

ルールを「使える形」にする3つのコツ

テンプレートを自分用に仕上げるとき、意識したいポイントが3つあります。
① 数字で書く
「上がったら買う」では、人によって・その日の気分によって判断が変わります。「20EMAを上抜けたら」「過去20日の高値を超えたら」のように、誰が見ても同じ判断になる数字に置き換えてください。
② 条件を1つに絞る
あれもこれもと条件を足すと、エントリーチャンスが激減し、過去検証も難しくなります。最初は「これだけ」というシンプルな条件で始めて、検証しながら足し引きするのがコツです。条件を増やしすぎると、過去データだけにフィットした「過去専用ルール」になってしまいます。
③ 損切りを必ず入れる
順張りでも逆張りでも、損切りのないルールは「いつか大きく負ける」ルールです。利確より先に、まず損切りをどこに置くかを決めてください。
作ったルールは必ず過去検証する

テンプレートはあくまで出発点です。コピーして終わりではありません。同じルールでも、通貨ペアや時間足が変わると成績は大きく変わります。
実際、当ブログで同じ発想の手法を複数の通貨で試したところ、ある通貨では機能し、別の通貨では全く勝てない、という結果になったこともあります。「テンプレが良さそうだから」で本番の資金を入れる前に、必ず過去データで検証して、自分の資金とメンタルで運用できるかを数字で確かめてください。
バックテストの具体的なやり方はこちらで解説しています。

当ブログで実際に検証した手法の一覧は、トレード手法検証シリーズからまとめて確認できます。どんなルールがどんな成績になったのか、事例として参考にしてみてください。
検証結果を読むときに最初に見るべき指標(プロフィットファクター)の読み方はこちらです。

まとめ
トレードルールの具体例と作り方のポイントをまとめます。
この記事のまとめ
- ルールは「エントリー・決済・資金管理」の3点セットで考える
- 順張りの例:移動平均トレンドフォロー / 高値ブレイクアウト
- 逆張りの例:レンジ反転 / ボリンジャーバンド逆張り(損切り必須)
- 仕上げのコツは「数字で書く・条件を1つに絞る・損切りを必ず入れる」
- テンプレは出発点。必ず過去検証で、自分に合うかを数字で確認する
まずは気になったテンプレートを1つ選んで、過去のチャートで試してみてください。「このルールは、こういう相場では機能しなかった」という気づきが、自分だけのルールを育てる一番の近道になります。
過去検証にはForexTesterが使いやすいです。コスパの良い始め方はこちらにまとめています。


