【厳選】FX初心者が知っておくべきFX用語30選!

FX(外国為替証拠金取引)に挑戦したいけど、専門用語が多すぎて挫折しそう…そんなあなたに、初心者が知っておくべき用語を30個に厳選して紹介します。

一度で覚えられないかもしれませんが、安心してください。この記事をブックマークして、何度も読み返せばOKです。しっかりと基本を押さえて、FXトレードの世界に飛び込みましょう!

チャート・テクニカル分析関連の用語

1.エントリーポイント (Entry Point)

ポジションを新たに持つ(エントリー)ために取引を開始する価格のことです。

トレーダーは市場の動向やチャート分析を行って、最適なエントリーポイントを見極める必要があります。適切なエントリーポイントを選ぶことで、リスクを最小限に抑えつつ、利益を最大化することができます。

エントリーポイントの判断には、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析が用いられます。また、エントリー後のリスク管理も重要で、ストップロス注文を設定することが推奨されます。

2.オシレーター (Oscillator)

相場の過熱感や売られ過ぎ、買われ過ぎを示すテクニカル指標です。

代表的なオシレーターにはRSI(Relative Strength Index)やストキャスティクスがあり、これらは市場がどの程度過熱しているかを視覚的に示します。例えば、RSIが70以上の場合は買われ過ぎ、30以下の場合は売られ過ぎと判断されます。オシレーターは、逆張りのエントリーポイントを見つけるために使われることが多く、特にレンジ相場で効果的です。

3.ショートポジション (Short Position)

ショートポジションとは、通貨ペアの売りから始める取引のことを指します。

通常、取引は安く買って高く売ることで利益を得ますが、ショートポジションではこの逆の考え方を用います。まず高い価格で売り、後でより低い価格で買い戻すことにより利益を得ます。ショートポジションは、価格が下落すると利益が出るため、相場が下落すると予想される場合に利用されます。

なぜ、売りがショートなのかというと、ショートポジションの場合、価格下落を狙った短期決戦になる傾向があることから、ショートと呼ぶようになりました。また、スワップ(利息)を払う立場になるため、長く持つことはできず、短い期間で決済する傾向があります。

4.ロングポジション (Long Position)

通貨ペアを買うポジションです。

価格が上昇することを期待して取引されます。例えば、USD/JPYを100円で買う場合、ロングポジションを持つことになります。価格が上昇し、101円になった場合、1円の利益が得られます。ロングポジションは、上昇トレンド時に利益を狙うための基本的な取引手法です。

なぜ、買いがロングなのかというと、ロングポジションの場合、価格の上昇を期待して長く保有して利益を狙うことからロングと呼ぶようになりました。また、スワップ(利息)を受け取る立場になるため、利息を狙って長く保有する傾向があります。

5.ロスカット (Loss Cut)

損失を限定するために設定される売買注文です。事前に決めた価格に達すると、自動的にポジションが決済され、大きな損失を防ぎます。

例えば、USD/JPYを110円で買った場合、ロスカットを109円に設定しておけば、価格が109円まで下落すると自動的に決済されます。ロスカットは、リスク管理の一環として非常に重要であり、トレーダーは必ず設定するべきです。

6.テクニカル分析 (Technical Analysis)

過去の価格データや取引量を基に、チャートを用いて将来の価格動向を予測する手法です。

テクニカル分析では、トレンドライン、移動平均線、オシレーターなどの指標を使用します。これらの指標を用いて市場の動きを予測し、エントリーやエグジットのタイミングを決定します。テクニカル分析は短期的なトレードに有効であり、多くのトレーダーが利用しています。

7.トレンドライン (Trend Line)

価格の動きを視覚的に把握するために引く直線です。

トレンドラインは、上昇トレンドや下降トレンドを識別するのに使用されます。上昇トレンドラインは、価格の安値を結ぶことで引かれ、下降トレンドラインは価格の高値を結ぶことで引かれます。トレンドラインを活用することで、トレーダーはエントリーポイントやエグジットポイントを見極めることができます。

8.フィボナッチ (Fibonacci Retracement)

価格の戻りの目安を示すツールです。

高値と安値を基に、主要なフィボナッチ比率(38.2%、50%、61.8%など)のラインを引き、支持・抵抗ラインとして使用します。

フィボナッチリトレースメントは、トレンドの反転ポイントを見極めるのに役立ち、多くのトレーダーが活用しています。価格がフィボナッチラインに近づいた際に、反発やブレイクアウトを確認することで、エントリーポイントを見つけることができます。

9.プライスアクション (Price Action)

価格の動きを直接観察する手法です。

チャートパターンやローソク足の形状を分析し、トレンドの変化や反転のサインを見極めます。プライスアクションは、インディケーターを使用せずに価格の動きを読み解くことに重点を置きます。これにより、トレーダーは市場の心理を理解し、より正確な取引判断を行うことができます。

10.ローソク足 (Candlestick)

価格の動きを視覚的に表示するチャートの一種です。

各ローソク足は、一定期間の始値、高値、安値、終値を示します。ローソク足は、価格の動向を直感的に把握するためのツールとして広く利用されており、トレンドの変化や反転ポイントを見極めるのに役立ちます。特に、ローソク足パターンを分析することで、エントリーポイントやエグジットポイントを見つけることができます。

11.レジスタンスライン (Resistance Line)

価格が上昇してきた際に抵抗となる価格帯を指します。

レジスタンスラインを突破すると、さらなる上昇が予想されますが、反落することもあります。レジスタンスラインは、トレンドの反転ポイントとして重要な役割を果たし、トレーダーはこれを基にエントリーポイントやエグジットポイントを見極めます。

12.サポートライン (Support Line)

価格が下落してきた際に支えとなる価格帯を指します。サポートラインを下回ると、さらなる下落が予想されますが、反発することもあります。サポートラインは、トレンドの反転ポイントとして重要な役割を果たし、トレーダーはこれを基にエントリーポイントやエグジットポイントを見極めます。

13.ブレイクアウト (Breakout)

価格がレンジ相場や重要なサポート・レジスタンスラインを突破することを指します。

ブレイクアウトは、新たなトレンドの始まりを示すことが多く、重要な売買シグナルとなります。例えば、価格が長期間レンジ相場内で推移した後に上昇ブレイクアウトすると、新たな上昇トレンドが始まる可能性があります。トレーダーはブレイクアウトのタイミングを捉えてエントリーすることで、大きな利益を狙うことができます。

市場・通貨ペア関連の用語

14.アスク(Ask)/ビッド(Bid)

アスク(AsK)は、通貨ペアを買う際の価格を指します。

売り手が通貨を売ることを希望する価格であり、通常はビッド(売値)よりも高く設定されます。例えば、USD/JPYのアスク価格が110.25の場合、110.25円で1ドルを購入できます。アスク価格は市場の需給バランスにより変動し、トレーダーはこの価格を考慮して取引を行います。アスク価格とビッド価格の差がスプレッドであり、これは取引コストとして直接影響します。スプレッドが狭いほど、取引コストが低くなり、短期取引に有利です。

ビッド(Bid)は、通貨ペアを売る際の価格を指します。

買い手が通貨を買うことを希望する価格であり、通常はアスク(買値)よりも低く設定されます。例えば、USD/JPYのビッド価格が110.20の場合、110.20円で1ドルを売却できます。ビッド価格は市場の需給バランスにより変動し、トレーダーはこの価格を考慮して取引を行います。

15.スプレッド (Spread)

通貨ペアのビッド価格とアスク価格の差を指します。

  • 買値(Ask): 110.50
  • 売値(Bid): 110.45

この場合、スプレッドは以下のようになります:

スプレッド = 買値(Ask) – 売値(Bid)
スプレッド = 110.50 – 110.45 = 0.05

つまり、USD/JPYのスプレッドは0.05円(5銭)です。

110.5円で買った瞬間から、110.45円に下がると同義なので、この差額が、トレーダーが取引を行う際のコストとなります。スプレッドが狭いほど、取引コストは低くなります。

流動性の高い市場ではスプレッドが狭く、重要な経済指標の発表時などには広がることがあります。スプレッドは取引のコストに直接影響するため、トレーダーは常に注視する必要があります。

16.カレンシーペア (Currency Pair)

FX取引で用いられる通貨のペアを指します。通貨ペアとも言います。

例えば、USD/JPYは米ドルと日本円のペアを意味します。主要なカレンシーペアには、取引量が多く、スプレッドが狭い特性があります。これらのペアは市場の流動性が高く、取引コストが低いため、初心者にも適しています。主要なカレンシーペアとしては、EUR/USD、GBP/USD、USD/JPYなどがあり、これらは世界中のトレーダーに広く取引されています。

17.クロス円 (Cross Yen)

ドルを介さず、日本円と他の通貨の間で直接取引される通貨ペアを指します。簡単に言えば、一方が円になった通貨ペアです。

例えば、EUR/JPYやGBP/JPYなどは、米ドルを介さずに直接円と取引できる通貨ペアです。米ドル/円(USD/JPY)はクロス円ではありませんので注意してください。

なぜこのような言い方をするのかというと、昔は、一度ドルに交換してから他の通貨に変えるという2段階を踏んでいましたが、現在では流動性の向上により、ほとんどの通貨ペアが直接取引できるようになっています。そのため、クロス円という言葉は、日本円と他の通貨の直接取引を指し、米ドルが関与しないことを明示するために使われる便利な用語となっています。

18.スリッページ (Slippage)

注文を出した価格と実際に取引が成立した価格の差を指します。

市場が急激に動いた際に発生しやすく、特にストップロス注文が発動した時に起こります。スリッページを最小限に抑えるためには、流動性の高い時間帯での取引が推奨されます。例えば、重要な経済指標の発表直後など、市場の変動が激しい時期にはスリッページが発生しやすいです。スリッページは取引コストを増加させる可能性があるため、トレーダーはこれを考慮に入れる必要があります。

19.スワップ (Swap)

異なる金利を持つ通貨を保有する際に発生する利息の差額です。

高金利通貨を買い、低金利通貨を売るとスワップポイントが受け取れる一方、その逆だと支払う必要があります。

具体的にUSD/JPY(米ドル/日本円)の例で説明します。

例えば、米ドルの金利が2%で、日本円の金利が0.1%だとします。USD/JPYでロングポジション(米ドルを買い、日本円を売る)を持つと、米ドルの金利2%を受け取り、日本円の金利0.1%を支払うことになります。この差額である1.9%がスワップポイントとしてプラスになります。

逆に、ショートポジション(米ドルを売り、日本円を買う)を持つと、0.1%を受け取り2%を支払うため、スワップポイントはマイナスになります。

スワップは長期保有の戦略では重要な要素となり、金利差を利用したトレードも行われます。

20.ロット

FX取引における通貨の取引単位を指します。取引の基本的な単位として、ロットは市場での標準的な規模を示し、取引の数量を計算するための基礎となります。通常、FX取引には標準ロット、ミニロット、マイクロロットの3種類が存在します。

  1. 標準ロット (Standard Lot)
    1標準ロットは100,000通貨単位を指します。例えば、USD/JPYの通貨ペアで1標準ロットを取引する場合、100,000ドルを売買することになります。標準ロットはプロのトレーダーや大口の投資家によく使われます。
  2. ミニロット (Mini Lot)
    1ミニロットは10,000通貨単位を指します。例えば、USD/JPYの通貨ペアで1ミニロットを取引する場合、10,000ドルを売買することになります。ミニロットは標準ロットの10分の1のサイズであり、個人トレーダーにとってより管理しやすい取引単位です。
  3. マイクロロット (Micro Lot)
    1マイクロロットは1,000通貨単位を指します。例えば、USD/JPYの通貨ペアで1マイクロロットを取引する場合、1,000ドルを売買することになります。マイクロロットはさらに小さい取引単位であり、初心者や少額の資金で取引を行いたいトレーダーに適しています。

証券会社によってロット種類が違いますので、どのロットなのかは必ず理解しておきましょう

リスク管理関連の用語

21.ヘッジ (Hedge)

リスクを減少させるために、既存のポジションに対して反対のポジションを持つ取引です。

ヘッジを行うことで、予期しない市場の変動による損失を最小限に抑えることができます。例えば、米ドルを保有している場合、同時に円を買うことで為替リスクを分散させることができます。ヘッジはリスク管理の一環として重要な戦略です。

22.マージンコール (Margin Call)

証拠金維持率が一定の水準を下回った際に、追加の証拠金を求められることです。(一般的に追証が発生した、と言われるものです)

これに応じない場合、強制的にポジションが決済されることがあります。マージンコールを回避するためには、適切な資金管理とリスク管理が必要です。トレーダーは常に証拠金維持率を確認し、余裕を持った取引を行うことが重要です。

23.リスクリワード比 (Risk-Reward Ratio)

取引におけるリスクとリターンの比率を指します。

リスクリワード比が高いほど、取引の効率が良いとされます。例えば、リスクリワード比が1:3であれば、1単位のリスクを取ることで3単位のリターンを期待できます。トレーダーは、リスクリワード比を考慮してエントリーやエグジットの戦略を立てることが重要です。

24.レバレッジ (Leverage)

自分の資金以上の取引を可能にする仕組みです。

例えば、10倍のレバレッジを利用すれば、1万円の資金で10万円分の取引が可能になります。レバレッジを利用することで、大きな利益を狙うことができますが、その反面、損失も大きくなるリスクがあります。適切なレバレッジの設定とリスク管理が重要です。

25.ナンピン (Averaging Down)

価格が下落した際に追加で同じ通貨を購入することで、平均取得価格を下げる手法です。

ナンピンは、ポジションが損失を出している場合に用いられますが、さらなる下落リスクを伴うため、慎重な判断が必要です。ナンピンを行う際は、資金管理をしっかり行い、無理な取引を避けることが重要です。

取引スタイルの用語

26.スキャルピング (Scalping)

ごく短期間で利益を積み重ねる取引手法です。

数秒から数分の間に取引を完了し、小さな利益を積み重ねていきます。スキャルピングは、高頻度で取引を行うため、スプレッドが狭い通貨ペアが好まれます。また、迅速な意思決定と優れた市場分析能力が求められます。スキャルピングは取引コストが影響しやすいため、取引プラットフォームの選択も重要です。

27.デイトレード (Day Trade)

デイトレードは、一日のうちに取引を完了させる短期取引のスタイルです。

トレーダーは、朝にポジションを開き、その日のうちに決済することが一般的で、翌日に持ち越すことはありません。デイトレードの主な目的は、短期的な価格変動を利用して利益を得ることです。

デイトレーダーは、数分から数時間の間に複数の取引を行い、少額の利益を積み重ねることを目指します。頻繁な取引を行うため、スプレッドや手数料が重要な要素となります。デイトレードは迅速な意思決定と市場のタイミングを見極めるスキルが求められるため、経験豊富なトレーダーに適しています。

28.スイングトレード (Swing Trade)

スイングトレードは、数日から数週間にわたってポジションを保有する中期取引のスタイルです。

スイングトレーダーは、短期的なトレンドや価格の反転ポイントを見極めてエントリーし、比較的大きな価格変動を狙って利益を得ます。

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を駆使して、市場のトレンドやサポート・レジスタンスラインを確認し、エントリーポイントとエグジットポイントを設定します。

デイトレードよりも頻繁な取引は行わず、市場の変動に対して柔軟に対応するため、時間的な余裕があるトレーダーに適しています。また、スイングトレードはリスク管理が重要であり、適切なストップロス注文を設定することが求められます。

29.ポジショントレード (Position Trade)

ポジショントレードは、数ヶ月から数年にわたる長期取引のスタイルです。

ポジショントレーダーは、経済指標や政治的要因、長期的な市場トレンドに基づいてポジションを構築し、大きな利益を狙います。

基本的にはファンダメンタルズ分析に重きを置き、通貨の価値や金利差、経済成長率などを考慮して取引を行います。ポジショントレードは長期的な視点を持つ投資家に適しており、短期的な市場の変動に対して過度に反応することなく、長期的な利益を追求します。

時間の制約が少ないため、デイトレードやスイングトレードと比べて取引頻度は低くなりますが、保有期間が長いため、スワップポイントの影響も考慮する必要があります。

その他

30.バーチャルトレード (Virtual Trade)

実際の資金を使わずに行うシミュレーション取引です。初心者が練習するために利用され、リスクなしで市場の動向や取引手法を学ぶことができます。バーチャルトレードを通じて、トレーダーは実際の取引環境でスキルを磨くことができ、取引の自信をつけることができます。

FXのバーチャルトレードで最も有名なツールは、Forex Testerです。

下記の記事にて概要、インストール、使い方まで網羅しておりますので参考にしてください。

まとめ

FXの専門用語を理解することは、成功への第一歩です。この記事で紹介した30個の用語をマスターして、自信を持ってトレードを始めましょう。

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これからのトレードライフが、より充実したものになることを願っています。頑張ってくださいね!