- 値動きが大きい時、「少しの利益なら取れそう」とエントリーしてしまう。
- 動きがなくて利益出てないことに焦り、とりあえずエントリーしてしまう。
- 「なんとなく上がりそう」という感覚でエントリーしてしまう
これらの症状でお悩みの方に「無駄なエントリーをしなくなる」処方箋です。
【原因】
無駄なエントリーをしてしまう原因としては下記が挙げられます。
- 「機会損失をしたくない」という感情
- 相場環境が合わないことによる欲求不満
- 自分のルールに自信が持てていない
それぞれ説明していきます。
「機会損失をしたくない」という感情
1つ目は「機会損失をしたくない」という感情から、衝動的なトレードを行ってしまうというものです。
例えば、チャートを見ていると、無意識に「上に行きそうだな」「ここを超えると一気に下がりそうだな」と先読みしていませんか?
そして、その後、それが当たってようものなら「あぁ!エントリーしておけばよかった!」と悔しくなります。
他にも、ニュースで最高値更新中のような報道が流れていると、トレードをしていないのは損してるんじゃないか?とか思ったりしていませんか?
そして、そんなときにチャートを見ると、高値圏なので、そろそろ下がりそうに見えてきて、売りを入れたくなってしまい・・・
これらの機会損失を避けたいという感情は、心理学では「損失回避」と言われています。
人は、得られた価値よりも失った価値の方を高く見積もってしまいがちなため、損失に焦点を当てる傾向にあります。
機会損失を避けたくなるのは、利益を得られた機会を失ってしまうんじゃないか、という心理作用です。
- チャートを見て無意識に予想すると、「機会損失するんじゃないか」という不安からトレードをしてしまう。
- 人は「損失回避」の傾向があるので機会を失うことに焦りを感じる。
相場環境が合わないことによる欲求不満
2つ目は「相場環境が合わないことによる欲求不満」です。
どういうことかというと、例えば、自分のトレードルールが
「レンジブレイク後のトレンドフォローの手法」
だとします。
でも、相場環境は、いつまでもレンジのままで、もう何週間もトレンドが発生していません。
すると、焦りから、いつもは4時間足ベースで取引をしているのに、
15分足や1分足など短期足に落として、無理やりトレードできそうな所を探し始めてしまいます。
その結果、いつもより短期足で取引しているので、すぐに反転して損切りが続いてしまったり、
利益が出たと思っても、利益幅が小さかったり、成績に影響が出てきます。
これが、相場環境が合わないことによる欲求不満のトレードです。
相場環境が合わない状態が続くと、欲求不満から無理にエントリーできそうな所を探してしまう。
ルール(手法)に自信が持てていない
3つ目は「ルール(手法)に自信が持てていない」です。
自分の手法で結果が出ている時は起きないのですが、
結果が悪くなってくると「本当にこの手法を続けて良いのだろうか?」という不安が起きます。
すると、いつもは見ない別の指標をチャートに組み込んだりして、
「MACDがゴールデンクロスしてる」
「RSIが買われすぎを示している」
「25EMAを割り込んだ」
というように、現状のチャートに都合の良い状態の指標を採用してしまいます。
思いつきで指標を組み込んでもうまくいくはずがなく、
ただ勝率を下げてしまうだけのトレードとなります。
ルールに自信が持てなくなると他の手法に手を出したくなる。
【処方箋】
では、これらの原因を踏まえて、「無駄なエントリーをしなくなる」にはどうすればよいでしょうか?
それには、次の4つを試してみてください。
- チャートを見る時間を決める
- チャートはPCでチェック
- ルールの振り返りをする
- 不満解消用口座を作る
それぞれ説明していきます。
チャートを見る時間を決める
1つ目は、「チャートを見る時間を決める」です。
なぜなら、機会損失に対する不安は「チャートの見すぎ」を改善すると良いからです。
全くチャートを見ないのは、トレードができなくなるので無理ですが、
だからといって、スイングトレードで数分ごとにチェックはやり過ぎですよね。
ご自身のトレードスタイルによりますが、
- スイングトレードなら、1日1~5回程度
- デイトレードなら、1時間に1回程度
- スキャルピングなら、トレードを休む時間帯を作る(ON/OFFメリハリ)
という形がちょうどよいかと思います。
1日の間では、9時/11時/16時/21時あたりがオススメです。
9時:東京市場オープンのため。(7~8時はボラティリティとスプレッドが高いので上級者向き)
11時:日銀金融政策決定会合の発表や株式相場の前場終了時間で動くことがあるため。
16時:ロンドン市場オープンのため。欧州重要指標も。
21時:ニューヨーク市場オープンのため。米重要指標も。
お腹が空いてる時に美味しそうな食べ物を見ると、より食べたくなってしまうように、トレードしたい時にチャートを見るのはトレードしたくなるだけですので、見るのは、ほどほどにしておきましょう。
また、含み益が出ている場合にも、結果を早く確定させたくてチャートを見てしまう傾向になります。そちらは下記の記事にて紹介していますので、参考にしてみてください。
- チャートを見る時間を決めて、見すぎない。
- 見るなら、9時/11時/16時/21時あたりがオススメ
チャートはPCでチェック
2つ目は「チャートはPCでチェック」です。
「トレードはスマホでする」という方は多いですが、いつでもチェックできるメリットがある反面、衝動的なトレードをしやすい、というデメリットもあります。
また、表示領域が狭いので、PCよりも得られる情報量は少なく、チャートの縮尺も荒くなります。
なので、チャートはPCでチェックする方が衝動的なトレードを抑えられます。
とはいえ、「日中はPCでチャートなんか見られない」という人も多いので、
次を試してみてください。
- 【PC】トレードの計画(どうなったらエントリー/決済するか)は朝もしくは前日の夜にチャートをみて決めておく。
- 【スマホ】あらかじめ逆指値を設定、もしくは、日中決まった時間にスマホをチェックして、計画通りの価格になったらアクションする。
このように、PCとスマホの役割を、
PC=情報整理と意思決定
スマホ=決済専用
とすることで、冷静な判断はPCであらかじめ決めておけるので、スマホでの衝動的なトレードを抑えられます。是非試してみてください。
- スマホは手軽な反面、情報量が少なく、衝動的なトレードをしがち。
- PCは、情報整理と意思決定として使い、スマホは決済専用にすると衝動的なトレードを抑えられる。
ルールの振り返りをする
3つ目は「ルール(手法)の振り返りをする」です。
ルールがうまく行っていない時に、他の手法に目移りしてしまうのはよくわかります。
ですが、どのような手法でも、あってる相場・あってない相場があります。
自分自身に次の問いを投げかけてみてください。
- どういうポイントで利益をあげる手法か?
- エントリーする場所の特徴と優位性は何か?
- 今の相場は得意な相場か?
そうすると、不思議と衝動的な感情が抑えられ「今はその時ではない」という感情が湧いてきます。
もし、上記の問いに答えられない状態の場合は、そもそもルールが確立されていない状態ですので、トレードルールの見直しをしましょう。
トレードルールの作り方に関しては、下記の記事にて解説しておりますので、参考にしてみてください。
トレードは、勝敗よりもルール通りの行動が正しい、です。
- 自分のルールを振り返ると衝動的な感情を抑えられる。
- トレードは「勝敗よりもルール通りの行動」が正しい。
不満解消用口座を作る
最後は、「不満解消用口座を作る」です。
これは、いっそのこと、ルール無視の衝動にまかせたトレードをする別口座を作る、ということです。
口座はデモ口座でも本物でも構いません。
ただ、本物で行う場合は、損する可能性が高いので最小ロットで行いましょう。
(そこは自己責任でお願いします)
そうすることで、ルールに忠実な場合の成績と、衝動にまかせた場合の成績を、客観的に比べることができるようになります。
短期間では、運もあるので、数ヶ月や1年単位で続けると、明確に差が出てくるはずです。
ルール無視の方は資金が飛んでいるかも知れません。
その結果を見た上で、衝動にまかせたトレードを続けたいかどうか判断してみましょう。
きっとその頃には、ポジポジ病はなくなっていると思います。
また、どうせ口座を開くなら、キャッシュバックキャンペーンをしている口座を狙うのがオススメですよ。
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- ルール無視の衝動的なトレードができる別口座で自由に発散してみる。
- ルール通りとルール無視、どちらが良いかを体感できれば、おのずとポジポジ病はなくなっていく。
まとめ
- 機会損失の不安
- 手法に合っていない相場で欲求不満
- ルールに自身が持てていない
これらがポジポジ病の原因です。
ルールを無視してエントリーをしたくなった場合、その衝動を抑える方法としては下記が有効です。
- チャートを見る時間を決める
- チャートはPCでチェック
- ルールの振り返りを行う
さらに、いっそのこと、ルール無視を許容した別口座を作って、衝動にまかせたトレードをしてみる方法も紹介しました。
しなくてもいい損を抑えることで、勝率も利益も増えますので、困っている方は是非試してみてください。